NPO法人日本氷彫刻会

帯広市清川小学校氷彫刻授業

去る平成31年2月14日、帯広市清川小学校にて氷彫刻の授業を行ってきました。

帯広市郊外の雄大な自然に抱かれた場所に全校児童60名弱の児童が、送迎バスなどを利用して学校に通っています。

我々、氷彫刻会帯広支部は社会貢献活動の一環としてこの授業を行っており、一ノ瀬副支部長を中心に、17年目を迎える事が出来ました。

授業内容は、3年生から5年生までは、その夜に行われる学校行事の『愛すキャンドル』に設置される氷看板の文字を彫り込み、カラーリングされた雪を埋め込みます。

6年生は、過去3年間の氷彫刻授業体験を生かし、我々が荒彫りしたスワンの仕上げ彫刻を行います。

当日の気温はマイナス18度。氷彫刻会の我々でも若干の寒さを感じる中、授業に参加した児童はというと、とても元気に、そしてとても楽しそうに氷彫刻に没頭しています。

この授業を17年間継続して行く中で、最も注意しなければいけない事は、児童の怪我です。

その怪我を防止する為に、事前のノミの取り扱いの注意喚起は致しますが、グラスのような小さな物を彫刻させるのでは無く、大きい氷を用意して、両手でノミを持ち、常に身体を氷に正対させる事を指導して授業を行ってきました。

幸い、過去17年間、児童に怪我がある事無く続けております。

我々帯広支部は、卒業を迎える6年生にプレゼントを用意します。

それは、6年生が仕上げたスワンを、より美しく感じてもらう為の氷の設置台を、残った氷で制作し展示してあげる事です。

午後から6年生は校舎内で通常の授業を受けています。そのわずか2時間で、授業を終えた6年生が校舎から出て来る迄に制作・設置を終わらせます。目的は、卒業を迎える6年生へのお祝いと、清川小学校で過ごした思い出の一つになればと考えています。

残念ながら過去17年間の卒業生が氷彫刻会に入りたいという打診はありませんが(笑)氷彫刻が帯広市民の近くに寄り添う事が出来ていれば、これからも継続して行こうと思っています。

 

 

 

NPO法人日本氷彫刻会北海道地方本部帯広支部 支部長 馬渕善範